文化デリックのPOP寄席

第20回 2006年10月 しまおまほ(漫画家・イラストレイター)

しまおまほ しまおまほ(漫画家・イラストレイター)
1978年、東京都生まれ。高校時代、プリントの裏に描き始めた『女子高生ゴリコ』が話題になり、97年『女子高生ゴリコ』(扶桑社)でデビュー。以後、雑誌、書籍を中心に様々なメディアで活躍。著書に『タビリオン』(ブルース・インターアクションズ)、『ぼんやり小町』(ソニーマガジンズ)、『しまおまほのオリーブ調査隊』(プチグラパブリッシング)、フリップブック『よーいDON!』(トムズボックス)がある。父は写真家の島尾伸三、母は写真家の潮田登久子。幼少時の姿を父の作品集『まほちゃん』(河出書房新社)で拝むことができる。“サブカル界の松たか子”の異名も。07年には、新刊2冊が発売予定。

2006/10/13 高円寺「円盤」にて
寄席当夜は、しまおまほ画伯28歳のバースデイ・イヴ。この奇縁に、文化デリックはプレゼントを用意して出迎えた。その贈り物は、第1部で紹介したばかりの名著『第62代横綱・大乃国の全国スイーツ巡業』に掲載された北海道産のアップルパイ“御祝鯛”。だが祝福もそこそこに、3人はサイコロトークへ突入。この趣向が導入された理由は、もちろん画伯が無類のコサキンファンであるからにほかならない。賽の各面には、しまおまほの半生を彩ってきた6要素が記されている。「米米クラブ」「ラジオ」「島尾家」「漫画」「物真似」「恋の話」。何という好運か、きっかり6度だけ振ったサイコロは、一度たりとても同じ面を示すことがなかった! しかし驚いたのは、彼女が自分について残してきた記録の数々。日記、カセット、ビデオ……、媒体はさまざまなれど、そのすべてが独特の視点に貫かれた市井レベルの世界遺産。円盤が「まほの部屋」と化した一夜なのであった。
text by 下井草秀

≪第1部≫ by 文化デリック

[映像]
[1]川勝 映画 冨永昌敬監督作『パビリオン山椒魚』(シネセゾン渋谷他で公開中)
[2]下井草 映画 ジェフ・フォイヤージーグ監督作『悪魔とダニエル・ジョンストン』(ライズXにて公開中)
[3]川勝 映画 DVD 大根仁監督作『アキハバラ@DEEP』(ジェネオン)
[4]下井草 映画 ヘンリー=アレックス・ルビン/ダナ・アダム・シャピーロ監督作『マーダーボール』(アミューズCQN他にて公開中)

[出版物]
[1]川勝 G・ガルシア=マルケス著/木村榮一訳『わが悲しき娼婦たちの思い出』(新潮社)
[2]下井草 中村よお著『肴(あて)のある旅 神戸居酒屋巡回記』(創元社)
[3]川勝 篠原有司男対談集『早く、美しく、そしてリズミカルであれ』(美術出版社)
[4]下井草 芝田山靖著『第62代横綱・大乃国の全国スイーツ巡業』(日本経済新聞社)

[音楽]
[1]川勝 CDアウトキャスト『アイドルワイルド』(BMG)
[2]下井草 CD ホルケシュカルツ『ライブ・イン・ソリテュード』(アモルフォン)
[3]川勝 CD スクリッティ・ポリッティ『ホワイト・ブレッド・ブラック・ビア』(ラフ・トレイド)
[4]下井草 CD 体育Cuts『体育Cuts』(Pヴァイン)


≪第2部≫ by しまおまほ

文化デリックとしまおまほ

●しまおまほが長年愛聴する長寿番組『コサキン』の小堺一機をリスペクトして、サイコロ・トーク!
●サイコロの目
(1)米米クラブ
(2)ラジオ
(3)島尾家
(4)漫画
(5)モノマネ
(6)恋の話
●紹介されたアイテム 
[ラジオ番組]
『プッツンテレビ』(しまおまほ自主製作)
『米米クラブの10分天国』(エアチェックしたカセット・テープ)
『コサキン』シリーズ(エアチェックしたカセット・テープ)

[テレビ番組]
『プッツンテレビ』(しまおまほ自主製作)
『おしゃれ』(当時録画したVHS)
『昇太の朝ごはん・昼ごはん・晩ごはん』(当時録画したVHS)

[プライヴェート映像]
UAのモノマネをするしまおまほ(撮影:ホンマタカシ)

[音楽]
しまおまほがコンパイルしたユネスコ国際児童年記念CD
シャーデーほか(エアチェックしたカセット・テープ)

[出版物]
シャシャミン『おしゃべりデリ坊、東京ド真ん中配達中』(モンキィ・ボンド)
『しまおまほのひとりオリーブ調査隊』(プチグラ)
島尾伸三写真集『まほちゃん』(オシリス)