CD:V.A『CollaBo GumBos Vol.1』
(Epic Records)
ボ・ガンボスは、89年にデビュー、ルーツ・ミュージックへのリスペクトをたっぷり含んだカラフルなサウンドを奏で続け、95年に解散した。メンバーは、どんと(ヴォーカル&ギター)、永井利充(ベース)、岡地明(ドラムス)、Dr.kyOn(ギター&キーボード)。中心人物のどんとは、2002年に永眠。このトリビュート盤には、ボ・ガンボスと共演したアーティストや、影響を受けたことを公言するアーティストが参加している。ちなみに、ガンボとは、ニューオリンズのケイジャン地方の名物料理。オクラが入ったスパイシー煮込みのことで、Dr.ジョンのアルバムのタイトルにもなっている。
このアルバムはボ・ガンボスのデビュー15周年記念版。いわゆるトリビュート盤なんですが、普通のトリビュート盤とは違う。1人のミュージシャンなり1つのバンドが1曲担当するのが普通ですが、このアルバムは、ボーカリストを一人立てて、バックはほかのバンドが担当するというスタイルです。例えば、Leyona&東京スカパラダイスオーケストラの「泥んこ道を二人」、甲本ヒロト&ROCK’N’ROLL GYPSIESの「夜のドライブ」、UA&little creaturesの「トンネルぬけて」……。
吾妻光良&スウィンギン・バッパーズも参加してるんだ! 誰がヴォーカリストやってるんですか?
バッパーズと組んだのは、元ロッキング・タイムの今野英明ですね。
バッパーズのドラムの岡地さんは、ボ・ガンボスのメンバーでもあったわけで。
だから、他のバンドとは若干意味合いが違うかもしれませんね。
どんとが永井利光と、ボ・ガンボスの前に組んでいたローザ・ルクセンブルク時代はニュー・ウェイブ色が強かったけれども、ボ・ガンボスになってからはニューオリンズやR&Bの要素を色濃く取り入れるようになった。とはいえ、ファッションはサイケデリックだった。今のシーンを見渡しても、こんなバンドはない。
確かに今、あの系譜をそのまま継承しているバンドは見つけにくいですね。
それぞれの原曲と比べてみてどうだった?
どんとの個性が強すぎるから、真っ向から物真似をするというわけにはいかない。でも、割と原曲のよさを生かしたアレンジが多い。
あんまり楽曲を解体しちゃうと、ボ・ガンボスの魅力が薄れちゃいそうだものね。
ちなみに、スカパラとはデビューが同時期なんですよね。あとは、奥田民生などが同世代のミュージシャンになります。
参加メンバーは、関係の深い人から選んだようですね。
いかにも仕事で引き受けましたって感じのトリビュートが氾濫する中、ちょっといい話ですよね。メンバーを選んだのはボ・ガンボスのキーボーディストだったDr.kyOn、ディレクションを手がけたのも当時ディレクターだった名村武。ちなみに、くるりにも声をかけたんだけど、「僕らはボ・ガンボスじゃなくてローザ・ルクセンブルクのファンなので」と言って断られたらしい(笑)。
そこが同じ京都で育ったミュージシャンとしてのこだわりなのか(笑)。
このCDのタイトルにはVol.1とあるんで、vol.2があるかもしれません。期待したいところですね。