文化デリックのPOP寄席

第0回 2005年2月 ゲスト: 堀雅人(放送作家/ライター)

Limited Express(has gone?)『Makes You Dance!』 CD:Limited Express(has gone?)『Makes You Dance!』
(Memory Lab)


YUKARI(ヴォーカル&ベース)、飯田仁一郎(ギター)、奈良崎幸司(ドラムス&コーラス)の3ピースバンドによるセカンドアルバム。98年の結成後、アンダーグラウンド・ミュージック、現代音楽、さらにはさまざまなパフォーマンスを租借しながら、彼らは独自の音楽性を確立。サウス・バイ・サウスウェストに招かれたり米国西海岸ツアーを行うなど、海外でも支持を受けている。この5月には、二度目となるオーストラリア・ツアーも決行。

下井草:

Limited Express(has gone?)は、関西のバンドで出身は立命館大学。くるりやキセルと同じ“ロックコミューン”というサークルから出てきたバンドです。音楽性としては、いろんなところで言われているけど、メルトバナナあたりに近い。それから、昔のボアダムズに近い気がしますね。


川勝:

そうですね。ボアはPOP ARTのPOP度が高く、Limited Express(has gone?)はPOP MUSICのPOP度が高い。


下井草:

代官山などの要素が入った感じですかね(笑)。もうちょっと可愛くて、女の子受けする感じがありますね。


川勝:

普通に聴きやすいよね。


下井草:

トランスの要素が入って以降のボアもいいんですが、ちょっとあっちの世界に行き過ぎた感じは否めないですもんね。


川勝:

中期ボアの、山本精一さんのギターが前面にフィーチャーされた感じ?


下井草:

そう。ちょっとロック寄りな感じであるとか、間の取り方であるとか、ボアのロック的リズムの魅力が好きだった人にしてみると、受け入れやすいのでは。昔のボアの持っていた飄々としたユーモアに惹かれていた人にはおすすめしたいところです。あとは、女性ヴォーカルだからこその魅力はありますね。


川勝:

ボアダムズ・チルドレンというか。山本精一さんが店長を務めるベアーズの客だった二人の女の子が結成したというあふりらんぽとも通ずる流れじゃないですか。あふりらんぽにしても、ドラムとギターが漫才みたいな間をとっているじゃないですか。


下井草:

ちなみに、1枚目はジョン・ゾーンのレーベルから出ていて、今紹介したのは2枚目になります。


川勝:

裏ジャケットの感じは、初期ボアのテイストが入っている。


下井草:

それから、バッファロー・ドーターのような匂いもしますよね。


川勝:

とにかく、気負いのない感じがいいよね。


下井草:

そうですね、いかにも関西のバンドだって感じはしますね。しかし、“特急(は行っちゃった?)”ってバンド名の由来は何なのか(笑)。