
ポップ・カルチャー・アワードとは?
選考委員に川勝正幸+下井草秀=文化デリック。特別選考委員に菊地成孔(音楽家/文筆家/音楽講師)、湯山玲子(クリエイティヴ・ディレクター)、安田謙一(ロック漫筆家)を迎えて、毎年年末に開催されるお祭りである。選考委員がそれぞれ、映像、出版物、音楽の年間BEST3を持ちよったうえ協議。その年のポップ・カルチャーの各ジャンルBEST1を決定する。
ちなみに、川勝と下井草のノミネート作品は、「文化デリックのPOP寄席」で紹介した作品から選ばれている。このAWARDページでは、「ポップ・カルチャー・アワード2006」のインフォメーションほか、昨年2月に青山で行われた「アワード2005授賞式」の模様を紹介。
アワードの選出基準は、文化デリック曰く「アンディ・ウォーホールのポップ・アートのように、価値観の座標軸を替える強さを持つ作品。そして、ポピュラーな文化のポップ。大衆に大量に売れることで、気が付いたらパラダイムの変換を起こすパワーを持つ作品」というものである。
2006.02.19(sun) @カルチャーサロン青山
2006年2月、『ポップ・カルチャー年鑑2006』刊行記念イベントが開催され、「ポップ・カルチャー・アワード2005授賞式が行われました。映像部門はジャン=リュック・ゴダールの『アワーミュージック』(配給:プレノンアッシュ)。音楽部門はマドンナの『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』(ワーナーミュジック・ジャパン)。出版部門は川崎徹の『彼女は長い間猫に話しかけた』(マドラ出版)がベスト1に選出。各部門の受賞作品関係者のみなさんにご来場いただき、アワード開催の文化デリックから表彰状が授与されました。下井草秀が、賞状を手渡した後、文化デリックの2人は最敬礼!川崎さんに授賞のお言葉をいただいた後、作品について語り合う、即席トークショーの形となり、会場のヴォルテージは最高潮のまま、イベントは幕を閉じました。
「ゴダールマニアが求めるものを超えた傑作として、この映画をノミネートしました」(菊地成孔)
「これまで映画を撮ってきたことの責任を果たした印象を持ちました」
(川勝正幸)
プレノンアッシュの担当、伊藤民智枝さんにゴダールを代理して授賞の言葉をいただきました。
「クラブカルチャーが快楽主義で突き進んできている限り、後は死しかない鬱病的な状況を、ノン・ストップ・ミックスによって批評している」(菊地成孔)
「80年代流行りの真打感や、ダンス・ミュージックの明るさだけを強調しない、死の暗さも描いてしまう精神は強い」(湯山玲子)
ワーナーミュージック・ジャパンインターナショナル本部プロダクトマーケティング部マネージャーの井本京太郎さんにお越しいただきました。
「目の前にある物事を、感傷を排して淡々と書く文章は、どれをとっても非常に思弁的である」(下井草秀)
「肉親が死ぬというショックから乖離して、過去の記憶に固定され、連絡/並走していくということに対して全くなんの説明もないのに、ものすごくリアリティーがある」(菊地成孔)
表題作を含む4作収録の短編集がBEST1に輝いた川崎徹さん。
※作品に関する言葉は、『ポップ・カルチャー年鑑2006』内より引用。